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JPEG符号化方式の高度化(ROI-JPEGの誕生)

JPEGは効率的に画像を符号化または復号化が行なえることによって,現在Webコンテンツやディジタルカメラの画像記録方式として最も多く利用されてきている.近年,3Gの携帯電話の普及により,画像を効率的に転送するために画像の高圧縮率化が求められており,画像に対して部分的に異なる圧縮率の実現が必要とされている.このような符号化方法はROI (region of interest) 符号化として知られており,画像の重要な領域に対して高品質で圧縮し,視覚的に重要でない領域に対して高圧縮する.現状のJPEGは,符号化ブロックにおいて符号量制御を独立に行なうことができないため,ROI符号化に対応していない.

本研究は,JPEGの符号化アルゴリズムを改良し,JPEGでROI符号化を可能にした新しいアルゴリズム“ROI-JPEG”を提案する.

ROI-JPEGに関する説明はこちらへ

ROI-JPEGを生成するコード(Octave)のダウンロードはこちらへ